日本で「SNS」がはやらぬワケ というBlogと自称SNSニュースBlogの反応について


私の好きな言葉の一つにこういうのがあります。

「自分は正しいかと自問するより、
自分のどこが間違っているのかと考える方がずっと事実に近いはずだ。
ほとんどの人間はいつでも正しい事はできていない」(From VSイマジネーター 霧間誠一)

これを踏まえ、久々にSNSについて、ネット上での匿名と実名について考えたいと思います。(あらかじめこの先かなり攻撃的文章ありますが、けんかをしたい訳ではなく議論や他の人の意見を聞きたいが為に思うように書いている事を申し上げておきます)
まず、6月28日に夕刊フジBlog森一矢氏が「日本で「SNS」がはやらぬワケ」というタイトルでSNSの現状について夕刊フジの読者層に合わせた書き方で紹介し、SNSは本来実名が原則なのに日本では匿名(非実名?)ユーザーが増えた結果、参加する側はもちろん、サービスを運営するメリットが薄れ、会員数が伸びず次々と閉鎖している(余談ながら最大手のmixiですら運営はかなり厳しい状況ですね)としました。また、出会い系サイト化している面や使い方に迷うユーザーについても例を挙げて紹介しています。内容については私も以前主張した内容を多く含んでいるように思います。ただ流行らない理由を日本のネット文化が(名前は出ていませんでしたがどう読んでも)2ちゃんねるなどの匿名形が馴染み易い傾向にあるというのには異議を唱えたいと思います。またちょっと香ばしい書き方ですがFromガ島においてもネット上における実名と匿名について最近取り上げて反響を呼んでましたが、その中で特に目を引いたのはOliver氏の「戸籍名(実名)、あだ名、芸名、ハンドルネーム、ペンネーム…。いずれも個人を特定する識別子です。違うのは、その識別子の有効範囲です。たとえば私の場合、日常生活上使っていて、友人にも知られている名前と戸籍名は違っています。しかし、ちゃんとその名前と自分が関連付けられているので、問題はありません。逆に、戸籍名なら「誰それ?」になってしまいます。所変わって役所関連は、通り名の有効範囲外で戸籍名だけが通用します。ある名前が実名なのか、もしくは自ら名乗るハンドルなのか、それとも誰かにつけられたあだ名なのかどうか、わざわざ区別する必要はあるのでしょうか?
私は、実名=リアルで使うもの、ハンドルネーム=ネットで使うもの、という区別はせず、名前があるのかどうか、「個」として識別できるのかどうか、という視点で匿名・実名論争を見ています。」という件です。また、誰が言ったか忘れましたが日本には「虚実皮膜」という言葉もあります。虚構と現実は昔から紙一重であると認識されている中でそこで人の名前というのはどんな意味があるのか?私はたとえ実名であっても何もなさなければ匿名と変わらないと思います。逆に仮の名であっても何かする・した事によって他人や社会に何らかの影響を残したらその仮の名は何も成さない実名より重い意味(主体性)を持つのではないでしょうか?だから私自身、Blogや掲示板では実名である事にこだわるべきではないと思っています。現状日本のSNSが完全な実名制で無く半匿名である以上アメリカや日本でSNS擁護派からでるSNSのメリットはあまり無く半出会い系サイトか内向的な趣味の寄り集まりにしかならないと感じます。無論使い方しだいである部分はBlogもSNS掲示板も変わりは無いでしょう。だから、SNSに現状メリットは無いが存在まで否定するつもりはありません。ただ、先述の夕刊フジBlogにこういうコメント(・この手の話を聞いて思うのは、「自分のSNSの使い方に反省点は無いのか」という事。こういう人って大抵「マイミク誰でOKです♪」コミュとかに入ってたりするんだけど、お前らそこらへんの道端で出会ったアンちゃんやオッサンとかと友達になれる自信あるのか?と。オレは無い、少なくとも共通の趣味や話題が無いとねぇ。)をつける人が居るのを見ると既存のSNSにハマっている人に対し嫌悪感を催しそうになります。まったく、何をを偉そうに説教モード入っているのかと言いたくなります。このコメントに日本のSNSの実情の一端が垣間見える気がしますね。大変な目に会っている人に平気でこういう言葉を掛けてしまう。SNSでそんな失敗していない自分はほかの人より優れているとでも言いたいのでしょうか?SNSを他人と自分を差別化するツールとして使っているような雰囲気が伺えるコメントです。現状自分では失敗していないと思っても、他人から観ればSNSで失敗していなくても実生活で失敗しているかもしれないし、そういうことをSNSのニュースでコメントする姿を見て他にも引いている人が居るかもしれないと考えてないのでしょうか?(そういう姿勢に関しては私自身も当てはまるかもしれないが)ともかく現状確認されている問題点を使う人の責任だけで片付けていては日本でSNSは伸びないと思います。