声と文字と人の心。

私には大学で出会って以来、一時は共同生活もしたことのある友人が居まして、彼から、様々な事を学ばせてもらっています。それは多岐に渡っていまして思想的な方法論やそのサンプルに始まり、社会人になってからの知識や教養・ファッションについても教わり挙句の果てには車でコミケに送っていったり、アニメ・エロゲーについて教わったり譲ってもらったりまでしました。人生の師匠?みたいな人です。今でもたまに電話で長々と話をしたりしてます。
さてその人と電話でこの前話した際に、先日騒がれたコミケ68の出店のバイトがBlogで(オタク、きんも〜!)と自分の名前を晒してアルバイト中思った事を書いてしまった事でそのバイト先の親元の企業が謝罪文を掲載する騒動に発展した件について話し合った際、私は(書いたバイトの良識の無さや、他の投稿を見ても勤務中の不謹慎な場面を画像つきで載せている所もあることから責められても仕方ないし、企業がコメントを出すのはやむ負えないのでは?)とコメントした所、
「一人のバイトが日常の業務中のことを日記的に載せただけで企業を代表して批判の矢面に立たされるのはおかしい。今のネットの恐ろしい所だ。社員がBlogで会社のことを書いて解雇など罰せられるのはIBMやグーグルなど海外の事で、会社に所属して会社のことをちょっとでも書いたら問題になるという概念は海外から来ているもので違和感を感じる」というようなやり取りをしました。
その事を近所に住むある会社で同期のPCの技術やゲーム業界に詳しいもう一人の尊敬すべき友人にコメント求めた所、
(その件は火付け役が居るし、煽られた部分が多分にあるみたい。実際のBlogを見ていないのでなんともいえない部分があるがよく社員のBlogが原因で処罰やトラブルになったケースとは訳が違うよね。例に出したIBMのこととかグーグルの社員がBlogで首になったのは守秘義務の問題、ほらうちらも誓約書書いたでしょ?ソフトとかちょっとでも社内のことが漏れるとまずい業界じゃ当然だよね)というようなコメントを貰いました。

なるほど、確かに、昔、店仕事したとき(オタクきもい!)じゃないけど、(この客イタイ。やな感じ。早く帰って)とたまに思う事は避けられなかったし、ただ心の声で留めていたから何もトラブルにはならなかった。勿論その場でそんな事を口に出したら大クレームで首切られれても仕方ない。
今回のは本人は思った事をただ何の気なしに載せただけど、直接口に出すのに近いから多少は問題になるのは致し方ないが企業が本来は出てくることじゃない。過剰な反応かもしれない。批判する方も謝罪する方も。あとはバイト本人は誰でも見れるインターネット上のBlogに自分の本名や素性が簡単に判るようなことをしていた軽率さが騒ぎを大きくしたのかもしれない。それは反省すべき。あと、よく社員のBlog使用の話題で引き合いに出される企業は情報通信・ソフト系の海外企業ばかりでちょっとでも会社の事が漏れるのはまずいばかりだ。

こうして書いている自分はハンドルネーム使っていて、後はむやみに取り上げる人が安易に特定できないように配慮した上で紹介したり、できる限り思った事を正直に書くけれど行き過ぎないように気をつけているつもりです。(再三のようですが。ただ、それでも喧嘩売っているようにしか見えない。痛い。とご指摘・ご忠告を最近また頂きました。済みません。気をつけます。ご忠告ありがとうございます)問題のバイトの周りにはそういうアドバイスが出来る人が居なかったのでしょうか?少し、かわいそうな気もします。
そんなBlogというかネットのマナーについてbolt69さんは車の免許に例えて明快に一刀両断されていますね。ただ、今回のブログの筆禍事件は、無免許で公道を爆走することと同じ筆者のあまりの短慮というか世間知らずと言うしかありませんとコメントされた部分は再考の余地ありかと思います。
今回のバイトさんのネットやBlogに対する意識と私やbolt69さんの意識は別次元のような気がします。
だから無免許で爆走というと分別ある年齢の人間がわかっていてその行為をした場合は適切な表現かもしれませんが
今回のバイトさんについては、
幼児が悪いという意識無しにおもちゃの感覚で運転して事故になった。
という表現の方がふさわしい気がします。で、大概そういう事故って運転が簡単なオートマで起きますよね。ですから、同様に手軽さ、かわいさだけを売りにしてBlogがどういうものか説明しないでそのバイトを会員にしたBlog業者ってどうなのかな?と思います。この場合、Blog業者は親というか監督する立場に位置づけられると思うんです。だから、色々煩がられても啓蒙して会員が事故起こさないように見守る必要があったと思います。それを怠ったために、そのバイトのBlogという車は免許所持者から見れば暴走としか見えない危険な行為を繰り返し、あの事故が誘発されたと捉えられると思います。

ペンは銃よりも強しということわざのもじりみたいなのがありますが、Blogは文字によって書いた人の人格や思考が見る人の目に晒され、書いた事で見た人に共感をもたらし、勇気付ける事もあれば反感を呼んだり人を傷つけ悲しみのどん底に突き落とす事も出来ます。
けど、それは声や実際面と向かって話し合ったときにも起こりうる事ですよね。だからこそ、人との触れ合いや出会いに飢えている私はBlogに惹かれて色々注意を受けても何とか直そうとして続けていられるのだと思います。
あ〜やばい、今回長すぎだ。済みません。

今回、参考・引用させていただいた所
bolt69さん 続ドクハリニッキ ブログと車は似ている
yas-taroさん 明日は明日の風が吹く 「片言の思い」