[コミュニケーション]*SNSMMORPGで会員数とそこに流れる情報の質を考えたとき

ソーシャルネットワークサービス(SNS)がmixiを中心に人気が出て、その使い方に自治体も注目する中、ネット創成期の草の根BBSのように(内容は違うかもしれませんが)ローカルSNSが各地に生まれているそうですがそういうSNSに対し(mixiの地域別コミュで十分じゃない?)という言葉がよく向けられるみたいで、そんなこという人の考え方自体合理的で間違っていないし、自分も同じ立場ならそういうコメント返しそうですが、よく考えてみるとそれってやっぱり危険な考え方の気に思えてきます。
ネットのサービスを収益源にする企業はとにかく会員数を稼ぐ事に主眼を置いている場合が多いようですがそれによってユーザーにどれだけのメリットがあるのか?まず、第一に選択肢や情報量が増える事によって便利さが増す・必要コストが下がるというメリットがあげられるし、それが企業が目指すところである一方、ネットの中では数や量が増える事で生まれる便利さを享受するには、実際使い手側のスキルの向上も求められるのにその部分に目を向けられる事は少ないが為、ヤフオク等オークションで詐欺紛いの行為が横行したり、チャットやSNSで出会い系サイトのようなトラブルが頻発する等情報の質は量に反比例する傾向は否めないのでは?
MMORPGも同様で、先日私がメインでプレイしているオンラインゲーム(MMORPGではないが)で、他ユーザーとだべっていた際に最近殆どのMMORPGが展開時に取っている方法(ベータ版公開・無料サービス>有料化・会員制)には無理があるのでないか?ベータ版のフリープレイは質の低いプレイヤーばかり呼び込み、賑わいは出るが本サービス・有料化するととたんにいなくなり、そのMMORPGのビジネスモデルが破綻するパターンが続出している。それに対し、完全にクローズドで本サービスまではきわめて狭い規模(例えばサービサー側が指定したプレイヤー・開発スタッフ)によるテストで、ある程度完成度を確かめた上で本サービス開始して通常会員を募るという手法もアリではないか?という考えが浮かびました。あるユーザーからそれに対し(サーバーなどのホストの能力や取りきれないバグを把握できない恐れがあり、それを確認しないままのサービスに金を払うのは嫌だ)という意見も出ましたが現状、数を追い求めたサービスで問題がいたるところで噴出している現状を踏まえると説得力を欠くように感じます。そういう人はベータテスト版など出回らない普通のPS2などのコンシューマゲームは何を参考に買っているのかと逆に聞いて見たい気がします。広告やCM/キャンペーンなどで関心を持って買っている場合やパブリッシャーのブランドへの信頼で買っていることが多いかと思います。
要は最近話題のホリエモンのメディアの使い方じゃないけどいかにしてPRしたいサービスの情報を売る前に伝えるかという事です。昨今のコミュニティサービスやオンラインゲームサービスが使うお試し期間は無料!というのはこれまたホリエモンの使った株式分割など数字を追い求める人を惑わした手法と同じでそちらはライブドアの状況と同じで表立っていなくても崩壊をしている所がごろごろしているのではないでしょうか?
トラフィックが増える事で情報量だけでなく使い手のスキルまで求められるのがネット上での数の論理の付帯条件であるなら、サービサーは展開するコミュニティサービスやオンラインゲームの規模をもう少し慎重に考えいたずらに数を稼ぐ現在の手法から早く脱却すべきのように思うんです。そこに中小事業者や地域別公共ネットSNSの存在意義が出てきます。広さではなく、深さで勝負という事で。

ま、趣味でならまだしも、事業でというとある程度数を意識しなきゃいけないのは分かるんだけど今の数の求め方ってディスカウント型の薄利多売の数の論理だからコンビニ見たいな中の効率を追求することによって収益率を上げる方向に転換すればいいとも言い換えられます。私の言いたい事って。いかがのもんでしょうか?

参考サイトITメディアNEWS「mixiじゃダメなの?」にどう答える