ipodの音質とオーディオマニア向け記事ついて

いつも拝見しているKanoseさんの記事で(ipodが高級オーディオのCDプレーヤーに対し、健闘)と言う、日経bpの記事について書かれていた感想が印象深かったです。JBLのスピーカーの特性を良く捉えられていらっしゃったし。JBLってスタジオモニターとかでパンチあるサウンドっぽく聞こえたり、ハイエンドだととかくそのアメリカらしいおおらかなデザインばかりが取り上げられがちに思うのですがその音は実はパンチはあるけどロックとかハウス的に求められるパンチのよさじゃなく、ジャズ向きのエネルギッシュさを持ち合わせた繊細な中〜高音にあるのではないでしょうか?
で、肝心のipodについてですが、最近、カーオーディオ雑誌でもipodが非圧縮WAVが入る(オーディオマニアな雑誌や読者のおじさん連中はMDですら目の敵にするくらい圧縮音源嫌いなんですよね)と言うので今回の日経bpと同じような理由でやたら持ち上げていましたが、その論理自体おかしいと思うし、私は好きになれないです。今回も、マークレビンソンと比較すると言うのは不遜極まりないものだと思うし。仕事柄、知っておかないとまずい所も有るので知人のではありますがつい先日比較試聴してみましたが、出力系のチープさによると思われる高域のキャラクターが凄く気になり、長時間聴いていられませんでした。ちなみにその場に持ち合わせたのはポータブルMDで培った回路周りを採用したPanasonicのSV-MP720Vと今から4〜5年前に処分価格で手に入れたintelのPocketconcertというシリコンオーディオでしたが、印象に残ったのはintelのPocketconcertの方が全体的なバランスのよさで3機種中一番良く、今でも通用するように感じたことでした。
ipodは下手にヘッドホンを選ぶより、標準でついてくる安っぽいものの方が巧く高域のキャラクターを消して(と言うか能力不足で聴こえない)低域も持ち上げてくれるので最良の組み合わせかもしれません。